専門家ほど勘違いしやすい
パンの知識や経験を生かして「最高!」と思えるパンが出来たとしても
必ずしも、お客様に支持されるとは限らない・・・・
小麦粉の種類、油脂の種類、素材の組み合わせや醗酵の取り方・・・
大きさや形など
作り手が考えるほど、お客様には伝わらないことが大いにあるものだ。
野球のコーチングにしても、往年の大打者がコーチとしても優れていることは珍しい
自分が打てたことよりも、選手の好調時と不調時のわずかな違いに気づく観察力や
的確にアドバイスを伝える「伝達能力」に長けている人が名コーチたるのだ。
福島第一原子力発電所の事故をめぐる政府の事故調査・検証委員会はというと・・・・
畑村洋太郎(東大名誉教授)尾池和夫(前京大総長)高須幸雄(前国連大使)吉岡斉(九大副学長)らの
有識者と言われる方々だ・・・・
国内はもちろん、世界に向けた検証作業には「それなり」の方が相応しいのだろうが
事故発生以来の東京電力や政府の対応についての検証を
個別の聞き取りも含めての調査には膨大な時間と労力、なによりも外部からの影響を受けない
事実の追求という大変な作業が待っている。
シロウトの僕に言わせれば
今、現在進行形の状態で「アブナイ」原発の事故処理が行われているのだから
正確な検証は後回しでよいと思う。
それよりは、東京電力は事故当初に隠蔽工作を指示し行ったのか?
データの改ざんや「マスコミ報道」に嘘は無かったのか?
政府についても同じで「国民の安全」の為の避難指示には「どういう基準」が作られていたのか?
放射能被爆に対する安全基準の引き上げは、どんな経緯で決められたのか?
政府の正直な今後の見通しは存在するのか?
など国民にとって重大な事象に絞り込んだ調査を優先的にするべきだと思う。
それには、当時の報道キャスターやジャーナリスト、福島第一原子力発電所近辺の自治体の長と住民の代表
法的なアドバイザーになる中立の立場の弁護士など
もう一つ調査チームを立ち上げるのも良い方策ではないだろうか・・・・
時間軸や立場、法律の壁など
調査内容が難しく解釈されれば、されるほどに「誰の為」の調査なのか解らなくなる・・・
それが目的なのならば、仕方が無いのだろうが・・・・
2011.06.09 | コメント(0) | トラックバック(0) | 野球
